大人計画『母を逃がす』
Tuesday, December 14th, 20102010/12/11 14時~ @本多劇場 を観劇。
1999年の作品再演。
舞台美術
東北の農村コミューン。上手の宿舎(2階建て)は、くるくるまわり、シーンによって、建物の中・外の使い分け。舞台の中央には街頭テレビ。下手に小さな小屋。舞台奥に、コミューンと外界を分ける壁。舞台に本物の鶏をあげて農村感。
構成
自給自足・自立自発をスローガンにし、外界と拒絶した農業コミューンのお話。
頭目の地位争い。コミューン内での男×男、女×女のいびつな関係。外界からの流れ者など、何かしら訳ありでぶっ飛んでいる人々の過剰なお話。
感想
閉ざされたコミューンから愛ある形での母の解放を期待していたけど、やっぱり業の深い、後味悪ーい母の追放といった感じ。
東京へのあこがれと、男性から女性への性転換というエピソードが描かれているんだけど、この2点が、初演当時と2010年の空気の違いかなと思った。
いまは、みんな東京に失望しあこがれていないし。
性に対してもパキッと転換というよりも、草食系男子よろしく性の境もトロけて曖昧になっているし。
こんな空気感の中で、今後、大人計画が時代性にあった作品を出せていけるのかがファンとしても気になるところ。
それにしても役者上手い。特に、母親役の池津祥子さん。大人計画いつもの「いろいろあるけどしょーがなくて、それでも生きていく」的な台詞がぐっときました。他の役者さんも抜群の安定感。ギャグも冴えているし。
十分大人になった大人計画を見た気分。
