チェルフィッチュ「フリータイム」 ポストトーク付き
Wednesday, March 19th, 20082008/3/10 19:30 @ Super Deluxe を観劇
チェルフィッチュ エンタテイメントではなく、芸術。
誤解を恐れず表現すれば、アウトサイダーアートだなと。(詳細は、後述。)
ファミレスを舞台に、お客・店員の小さな物語を、反復を繰り返しつつ、キュビズム的に物語る。
会話のキャッチボールが成り立たない舞台上で役者たちは、下を向いたり、客席に向かってひたすらモノローグ。
これって、インターネット時代の現代的なコミュニケーションを表現していると言われればそうなのだが、
どうも作者にそーいう洞察があって、こーいう表現に行き着いたとは感じられない。
大きな物語が進んでのカタルシスもなければ、笑いを生む場面もなし。
なので、エンターテイメントを求めて観ると痛い目にあうかも。
既存演劇の解体。メルトダウン。新しい舞台芸術を観ている気にはなるのだけど、正直、辛かったです。
ただ、なんだか余韻は、気持ちよかったです。
単純に、既存演劇フォーマットから離れた表現を80分近く観たぶん、既存演劇的演出な音楽+照明が際立ったせいかもしれませんが。。
客席に宮台真司、鴻上尚史の姿があり。ポストトークの東氏曰く、業界人がたくさん
<ポストトーク>東浩紀×岡田利規
回転が速い VS 遅いの対比が滑稽。劇中のアズマくん、スズキくんは、東浩紀や鈴木謙介ではなく「三月の五日間」の登場人物名です。
東さんの感想
・自己突っ込みが膨張して何言っているかわからない語り部
・引用へ注釈。注釈。
・主体のすりかわり。→キャラ化を先取りでしゃべる
とてもインターネット的。時代を捉えていると言える。
どのようにして、この表現スタイルに行き着いたかを問われて、岡田さん曰く
ただ、自分の言葉を散らかったまま戯曲に落としただけ。
時代を批評して・・という意図はなし、むしろ既存演劇へのアンチが強い。
とのことでした。
ポスト・トークの岡田さんの話し方は劇中の役者のままで、悪い例えをすると、アスペルガー症候群っぽいしゃべり方で聞いていてもどかしい。
もしかしたら、本当に病気なんじゃ?と思ってしまいかねない、嫌ぁな感じ。
そんな岡田さんが捉えてる世界が、まんま舞台で表現されたとき、たまたま時代性とマッチして批評的に高く評価されたのではと考えられる。
悪く言うと偶然の産物。もちろん、良く言えば天才のなせる業なのかなと思いました。
今後、このカンパニーが何を表現して、どのような評価を得るのかは、非常に気になります。
